美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第367話

【眼瞼下垂手術の他院修正手術】ダウンタイムと経過を写真付きで解説

まず、御協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深く感謝いたします。

今回ご紹介するのは、他院眼瞼下垂手術の修正手術です。

この方は、他院にて眼瞼下垂手術を受けられ、二重の幅の左右差が気になるということで、当院にいらっしゃいました。

術前(写真1)と術後12か月(写真2)の状態を比較して頂きたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後12か月(写真2)

黒目がはっきりとし、二重の幅(左右差)が改善したことがお分かり頂けると思います。


術前・閉眼時(写真3) 術後12ヵ月後・閉眼時(写真4)

閉瞼時の傷は、修正手術前でも目立った感じではありませんでした(写真3)し、術後(写真4)も特に大きな変化は無いと思います。

切除範囲(写真5)

眼瞼下垂手術を修正する場合、目の開き方を根本的に治さなければいけないことが、ほとんどです。このため組織の位置関係を根本から修復する必要性があります。また、皮膚のかぶり方を調整するために、皮膚切除が必要となることもあります(写真5)。

処置前(写真6) 処置後(写真7)
処置前(写真6)
処置後(写真7)

術中の所見です。

何となく癒着していて凸凹だった感じ(写真6)が、術後にすっきりとした感じに変わった(写真7)のがお分かりいただけますでしょうか?こうした組織の位置修正には、必要以上に出血さない技術と、組織をなるべく浮腫ませないように愛護的に扱うという技術が要求されます。

術後1ヵ月(写真8) 術後8ヵ月(写真9)
術後1ヵ月(写真8)
術後8ヵ月(写真9)

次に、術後の二重の形状変化をご紹介したいと思います。

術後1か月の状態では、矢印で示した部分のように浮腫が残っていて、二重の形状も目頭側が広くなっています(写真8)。

これが、時間とともに、ゆっくりと落ち着いて行きます。

術後8か月の状態をお見せしたいと思います(写真9)。

二重の形状も落ち着いてきています。また、このようにお化粧をしてしまえば、違和感もなくなってしまいます。

術後1ヵ月・閉眼時(写真10) 術後8ヵ月・閉眼時(写真11)

こうした開瞼時のみの写真だと、閉瞼時の状態が想像つきにくいと思いますので、術後1か月(写真10)、術後8か月の状態(写真11)を御覧に入れますが、術後1か月では、まだまだ閉瞼時の傷も目立つことが、お分かりいただけると思います。

このように、閉瞼時の傷も時間を要しながら、ゆっくりと改善していきますので、術後の時期によっては、『術前の傷よりも汚くなった』という状況になってしまいます。

このような経過は、修正手術を頻繁に行っている医師でないと、『修正手術が失敗だ』とも言いかねません。

術後は、修正手術経験の浅い医師の心無いコメントに惑わされないという決意も術前の大事な要素だと思います。

抜糸時(写真12・13)

最後に、術後すぐの腫れ方もご紹介したいと思います。

術後1週間、抜糸時の状態です。あれだけ丁寧に手術しても、これだけ腫れてしまうという事を、予めご了解いただきたいと思います。

修正手術は、初回の手術とは全く異なる経過をとり、一時的に悪化したように見えますし、改善期間にも非常に個人差が出ます。

こうした理由で、前医の『のりのり』の態度とは違い、私は『のりのりでない』診察を行っています。

私が非常に大事にしているのは、『いらした方に最善の方法は何か』ということですので、私のクリニックが一人でも多くの方の一助になれば幸いです。

⇒目の他院修正についてはこちらに手術例をまとめております

施術名:眼瞼下垂修正(他院修正)

施術内容:他院にて眼瞼下垂を行った後の修正手術。

副作用(リスク):一時的に悪化したように見えることがある

施術料金:施術料金はコチラを御覧下さい

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
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また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
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当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
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この方の場合、他院にて眼瞼下垂手術を受けられた後、二重の幅の左右差が気になるという事で修正手術を行いました。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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