美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第419話

その鼻プロテーゼ(シリコン)って、いったい何だったの??他院鼻整形の修正。

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

今回ご紹介するのは、15年前にプロテーゼ(シリコン)隆鼻術を受けたが鼻の形状が変わってきたので、抜きたいというご要望でした。

まず、正面の状態を術前(写真1)と術後3か月(写真2)で比較していただきたいと思います。

BEFORE
手術前(写真1)
AFTER
術後3カ月(写真2)

ぱっと見た感じだと変化が分かりにくいのですが、術前の点線の矢印で示した部分をご覧いただくと、プロテーゼ(シリコン)の形状が浮き出て見えることがお分かりいただけるのではないでしょうか?

術後は、このプロテーゼ(シリコン)の形状が分からなくなりました。


の方に施行した手術は、プロテーゼ(シリコン)抜去術+鼻尖形成術です。

一般的にプロテーゼ(シリコン)を抜去しただけでは、鼻尖の形状が広がってしまい、『団子鼻』の状態になってします。

これを防ぐためには、鼻尖形成術を行った方がよいと考えています。

当院の鼻尖形成術(団子鼻手術)は、鼻先の軟骨を寄せ合わせるだけでなく、寄せ合わせる前に軟骨を一度曲げた状態にして固定するという方法を行っています。

これは、一般的に手術書にある方法とはちょっと違っていますので、他院の『鼻尖形成術(団子鼻手術)とは、別物』と考えて頂いた方がよいと思います。

手術前(写真3)術後3カ月(写真4)
手術前(写真3)術後3カ月(写真4)

横から見て頂くと、術前(写真3)で示した矢印の部分が、術後3か月(写真4)では、改善されており、また『プロテーゼ(シリコン)を抜いた割には、低くなったように見えない』と思います。

これは、鼻というのは鼻筋が通った状態だと高く見えるためです。

手術前(写真5) 術後3カ月(写真6)
手術前(写真5) 術後3カ月(写真6)

次に下から見た状態を比較していただきたいと思います。

術前(写真5)に矢印で示した部分がプロテーゼ(シリコン)の形状が浮き出ている部分です。

術後3か月(写真6)を見て頂くと、鼻尖の形状もなだらかに変化したことがお分かりいただけると思います。

抜去したプロテーゼ (写真7・8)
抜去したプロテーゼ (写真7・8)

では、どの程度の大きさのプロテーゼ(シリコン)が入っていたのでしょうか?写真(写真7, 8)にてお見せしますので、案外ちゃんとしたものを抜いた割には、低くなった変化が少ないと感じて頂けたら幸いです。

プロテーゼ(シリコン)は、その加工がしやすく、また術後にトラブルがあった場合には、摘出できるというメリットがあるのですが、このように経年的に形状が変わってしまうこともあります。

では、ご自分の組織で手術すれば、全く問題ないのかという疑問を感じられる方もいらっしゃると思いますが、自己組織であっても経年的な変化をすることはありますし、鼻尖等に大きすぎる軟骨等を移植すれば、時間と共に浮き出てくることもあります。

一番大事なのは、その手術の長所、短所を考え、患者さんのご希望を加味して、『その方に最善の治療方法は何かを考えること』だと思います。

この為、当院では、担当医が変わってしまうような非常勤医師に手術を任せることをせず、私一人のワンドクター制としていますし、必要のないと私が考える手術をお勧めする『営業トーク診療も行っていません。

私のクリニックにいらした方には、『先生は勧めないから、やる気もないのかな?』と思われてしまうこともあるようですが、私は、『最小にして最大効果』ということを診療ポリシーにしていますので、その点もご理解頂きたいと思います。

手術後の腫れについてはブログにてご紹介しております。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12609710841.html

鼻プロテーゼ(シリコン)、抜いても変わらないって、そんなに小さいの??
https://note.com/yamamotoclinic/n/n6938b625edf8

※出血シーンがございますので、閲覧にはお気を付けください。

施術名: 鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)+鼻尖形成修正

施術内容:鼻シリコンプロテーゼ抜去・・・他院にて挿入したシリコンプロテーゼを取る
     鼻尖形成修正術・・・鼻尖の形状が広がり団子鼻の状態になるのを防ぐ

副作用:手術後の腫れ・皮下出血する可能性がある。

施術料金:鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)¥220,000(モニター料金¥187,000)
     鼻尖形成修正¥330,000(モニター¥280,500)※税込

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/retouching/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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