美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第221話

他院切開二重の修正、眠そうな目を治す!

まず、今回御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。

当院には、他院で受けられた切開二重手術の、修正の方が数多くいらっしゃいます。

お話をお聞きしていると、“切開法なら自由にデザインできると思いました”“二重を広くすれば綺麗になると思っていました”というコメントを多く受けますが、私は、切開法、埋没法に関わらず、自由自在に目の形を作ることは不可能だと思っています。

元の目の形を無視して、デザインというものは成り立ちません。

目の形は、瞼板という軟骨で、このフレーム役をしている軟骨の形を変える事が出来ないからです。

今回の方は、『他院で広めの二重を作ったら、眠そうになった』『平行型の二重にしてもらったら、目の表情がぼんやりとした感じになった』という方をご紹介します。

この方のご希望は、「傷の凹み、それに伴うプックリ感を治したい。幅を狭くしたい」というものでした。

まず、術前と修正術後1か月の状態を比較していただきます。

BEFORE
術前
AFTER
修正術後1か月

二重の幅が狭くなり、『目がはっきりとした』のがお分かりいただけますでしょうか?

この方は、そのプックリ感を治療するために、前医でステロイド注入を受けています。

これは浮腫に対しての治療なのでしょうが、プックリの原因は、浮腫の原因となっている二重の作り方(縫合)にあり組織が強く締め付けられているからです。

ですから注射では改善は見込めず、手術的にこの部分を解除しなければなりません。

また、この方の術前をみますと、二重からまつ毛までの部分の皮膚が余った感じになっており、左目の黒目が小さく“わずかに眼瞼下垂”になっているのがお分かり頂けると思います。

このような場合の修正手術は非常に難しく、

二重の幅をそろえるようにデザインを変更(皮膚切除等)する
浮腫の原因となった部分の癒着を解除する
左眼のみの眼瞼下垂を治療する
二重を新しく作る
という工程を経なくてはなりません。

言葉にすると簡単ですが、一つ一つの作業に非常に高度な技術が要求されます。


修正手術のデザイン
修正手術のデザイン

修正手術のデザインをお見せしますが、左右で違うようにデザインしないと同じように仕上がりませんので、ここでもセンスと経験が非常に大事です。

術後5日目の抜糸時の状態
術後5日目の抜糸時の状態

また、術後は腫れることが多く、左右で違う処置を行うために左右差が出やすいのが通常です。

この方の術後5日目の抜糸時の状態をお見せしますので、 参考にしていただければ幸いです。

修正手術は、難易度が高いことが多いので、担当される先生が実際に行っている症例写真等を見せていただくなどして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。

またそれ以上に、このような状況にならないように担当医を選んでいただきたいと思います。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。