切開二重の傷修正に関しては、これまでにも何回かご紹介していますが、
今回は数回修正手術を他院で受けられた後の当院での修正手術についてご紹介します。
このお話にお写真を提供していたモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。
まず、術前の状態と術後約10ヶ月の状態をお見せいたします。
瞼のプックリとした感じが修正され、二重の形が自然になり、閉眼時の傷の凹みが改善されたのがお分かりいただけると思います。
この方は、他院で二重切開の手術を受けられ、術後に目が開けにくい感じがしたために、これを修正する手術、またその後に傷の凹みを修正する手術(うち1回は、脂肪注入)を2回と計3回の修正手術を受けられたそうです。
当院にいらした時には、
1.閉眼時の傷の凹みが気になる
2.目の開きが悪い気がするということが問題となっておりました。
術前の診察では、
1.傷の凹みに対して注入された脂肪が目を開けにくくしている原因となっている可能性がある事
2.複数回の手術により挙筋腱膜が離断されている可能性が高い事が考えられました。
したがって、a.注入脂肪の切除 b.挙筋腱膜の修復 c.傷がなるべく平らになるように再縫合するという治療計画を立てました。
傷の凹みを修正のための再縫合には皮膚を若干切除する 必要がありますので、この皮膚切除範囲のデザインを お見せします。
修正手術が通常の切開重瞼術の経過と大きく違うのは、“落ち着くのに時間がかかる”という事だと思います。
特に前医での内部処理等に問題があると、修正手術後にもこの“くせや形”を数か月間引きずる事になります。
この方の術後1ヶ月の状態をお見せしますが、術前と比べて写真では、大幅な改善がないようにも思われますが、ご本人から『目が開きやすくなった』『傷の凹みが良くなった』というコメントをいただきました。
主治医としては、こうしたコメントが一番うれしいのですが、改善を信じて患者さんと一緒に経過を待たなくてはなりません。
外来で修正手術の診察をしていると、“どの程度治りますか?”という質問をよくされるのですが、基本的には“修正は、やってみないと分からない”と思います。
これは、皮膚の上から見ただけでは、内部の状態がきちんと把握出来ないからです。また、術後経過にも個人差があります。
修正手術は、最悪の場合は現状と変わりがないか悪化する可能性もありますので、そこまでして修正手術を受けるか否かには患者さんとしても勇気のいる事だと思います。
私は、出来うる限りの処置を術中にしていますが、このような修正手術をなるべく受けなくて良いように担当医選びをすることが非常に大事です。
術前カウンセリングでは、手術される先生が担当された症例を閉眼時の状態も含めて見せていただくことを強くお勧めいたします。
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