美容外科話

COLUMN

鼻尖形成(軟骨縫縮・移植)
第182話

鼻尖軟骨縫縮術の個人差

今回は、同じ鼻尖軟骨を縛る手術をして、どの程度個人差があるのかをご紹介したいと思います。このお話にご協力いただいたお二人のモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。

まず、変化が分かりやすいので、下から見上げた形をそれぞれお見せしたいと思います。

術前/術後10ヶ月(一人目)
術前/術後10ヶ月(一人目)
術前/術後10ヶ月(二人目)
術前/術後10ヶ月(二人目)

どちらの方も鼻尖の幅が狭くなり、高さが高くなっているのがお分かりいただけると思います。

では、なぜこのような個人差が生じてしまうのでしょうか?

鼻尖の手術は、鼻尖軟骨を折り曲げ、縫い合わせるという作業と、皮下組織(鼻尖軟部組織)の切除が手術の中心となります。したがって、鼻尖軟骨の形、大きさや皮下組織の厚さによって効果の程度に差が出ます。

今回のお二人を比較していただくと、初めの方は、皮下組織が薄く軟骨の大きさも大きいので、術後の形の変化がよりはっきりと出ています。

術前診察で、“どのくらい効果が出そうですか?”というご質問をよく受けますが、鼻尖をつまんだ触診で判断し、ご説明しています。また、“鼻尖が上を向きませんか?”という質問も以前よりよく受けますが、今まで行っている私の術式で、上を向いた方はいらっしゃいません。

これは、教科書や手術書に載っているやり方と私が行っている方法が違うからなのです。

こう書くと、“山本法ですか?”と質問されそうですが、これはアメリカの先生が行っていた方法に準じているので、私のオリジナルとは言えません。

ただ、日本で同じ術式を行っている施設を見たことがありませんので、『珍しいやり方』かもしれません。

今年から、学会主催の手術講習会が始まりましたが、鼻尖の講習の時に他の先生方にもお見せしたいと思っております。


一人目の方
一人目の方

ここで、お二人のモニターの他方向からの術前術後をお見せします。

鼻筋が通り、鼻が高くなった”ように見えると思います。

二人目の方
二人目の方

時々同じことを書きますが、同じ名前の手術でも医療機関によってやり方が違うこともありますので、術前によく担当医から説明を受けることが大事だと思います。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。