美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第196話

鼻シリコン(プロテーゼ)を抜いても変わらない?!(他院修正)

最近、『鼻のシリコン(プロテーゼ)を取って欲しい』という方によくお会いします。

摘出の理由は、鼻が曲がっている、異物が気分的に気になる、手術してもあまり変わらなかった、不自然な顔なので等々理由も様々です。

また、同時に『簡単な手術で雰囲気だけでも変わらないようにすることは可能ですか?』というご質問もよく受けます。

今回は、このようなニーズに応える手術として、鼻のシリコン(プロテーゼ)抜去と、鼻尖(鼻先)の軟骨を縛り合わせる手術を併用した方をご紹介したいと思います。

このお話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。

正面
正面
斜め
斜め

まず、術前の状態と術後1ヶ月の状態を比較していただきたいと思います。

術前術後の正面の写真をご覧いただくと、シリコン(プロテーゼ)が入っていてもいなくてもあまり感じが変わらないことがお分かり頂けると思います。


横向き
横向き

また、下から見上げた写真を見ても、シリコン(プロテーゼ)を抜去した影響がほとんどないことが認識できると思います。

この方のご希望は、『シリコン(プロテーゼ)は取りたいが、鼻の感じは変えないで欲しい』というものでした。

下から見上げた写真
下から見上げた写真

このような場合に、シリコン(プロテーゼ)の代わりに耳介軟骨を鼻背に移植する方法もありますが、私は鼻尖軟骨縫縮(鼻先軟骨縛り)を今回は選択しました。

これは、鼻尖(鼻先)を細くすると鼻筋が通って見えるという目の錯覚をおこすこの手術の特徴を利用しています。

シリコン
シリコン

実際に取り出したシリコン(プロテーゼ)を お見せしますが、案外大きなものが入っていたことが分かります。

手術は、局所麻酔で、両側の鼻の穴の中から行いますので、傷自体が問題となることはありません。

また、どこからか組織を取ってきたり、異物を入れるという作業もありませんので、非常に安全で簡易的な手術ながらしっかりとした結果が出ます。

さらに、手術後の腫れも軽度ですので、患者さんからは非常に喜ばれることが多いことも特徴です。

ただ、前医での手術操作による軟骨の癒着等も問題になりますので、『プロの技が必要』で、誰もが出来るという訳ではありません。

このような事態の場合は、きちんとした技術が要求されますので、特に担当医を慎重に選んでいただきたいと思います。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。