美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第337話

切らない眼瞼下垂手術を修正する!(他院目整形手術修正)

まず、御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。

今回ご紹介するのは、他院にて切らない眼瞼下垂の手術を受けられた方の修正術です。

この方は、眠そうな目を修正して、右目の皮膚がかぶっていることを改善したいというのが、ご希望でした。

まず、術前と術後6か月の状態を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後6ヵ月(写真2)

術前には二重のラインが2本あったものが、なくなり、目がはっきりとした雰囲気に変わったことが分かります(写真1, 2)。

この様な場合、皮膚が余っていることと中にある埋没糸の位置が適切でない可能性が高いので、皮膚切除、埋没された糸の摘出、目を開閉させる組織の修正を行います。したがって、単純に、皮膚切除をしても改善しません。


デザイン(写真3) 術中(写真4)処置後(写真5)
デザイン(写真3) 術中(写真4)処置後(写真5)

皮膚切除は、『最小にて最大の効果が出る』ように考えます(写真3)。

黄色い矢印で示した部分が埋没されている青い糸です(写真4)。

これらを、除去し、組織の位置を再固定し直した状態をお見せします(写真5)。
この後、二重を再度作成して、手術は終了します。

言葉にすると非常に簡単ですが、いつも書くように、こうした埋没糸を上手に見つけて、組織を傷つけないように組織の移動には熟練した技術が要求されます。気楽に請け負う医師には注意が必要かもしれません。

抜糸後(写真6)術後1ヵ月(写真7)術後3ヵ月(写真8)
抜糸後(写真6)術後1ヵ月(写真7)術後3ヵ月(写真8)

次に、術後の経過をご紹介したいと思います。

術後5日目、抜糸時の状態ですが、これだけ複雑な手術を行うと非常に腫れます。
また、皮下出血で、このような顔になってしまうことも珍しくありません(写真6)。

修正手術は、経過に時間がかかるということは、何回も書いていますが、この方の術後1か月の状態をお見せします。

まだ腫れのために、二重に不自然さがあります(写真7)。

しかし、術後3か月経過すると、二重の形状や腫れも安定してきて、お化粧をしていれば、日常生活も問題なく送れると思います(写真8)。

経過(写真9・10・11・12)
経過(写真9・10・11・12)

最近は、『修正症例は是非当院で』というような医療機関も増えましたが、目の修正手術は、何回も出来るものではありません。

また、その手術には、非常に高度な技術と経験年数が要求されます。

診察を受けた後は、その医師が担当した『実際の症例写真を見る』などして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。

最後に、閉瞼時の傷の経過についてご紹介したいと思います。傷は、段階的に改善していきますので、御参考になれば幸いです(写真9, 10, 11, 12)。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。