美容外科話

COLUMN

目尻切開
第373話

【目尻切開】後戻りする、しないの理由とその解説

まず、このお話に御協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

今回ご紹介するのは『目尻切開術』です。

目尻切開術は、何回かご紹介していますが、この手術は、やりすぎると『目尻部分だけあっかんべー』をしたように外反して不自然な形になるリスクがあると思います。

しかし、患者さんからは、『後戻りするなら、多めに切って下さい』と言われることも稀ではありません。

この話では、術後の経過に焦点を当ててご説明したいと思います。

目尻切開のビフォアフター

初めに、術前、術後3か月の正面視の状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

目尻側の下眼瞼の形状が、変わったのがお分かりいただけますでしょうか?


術前(写真3)術後3ヵ月(写真4)
術前(写真3)術後3ヵ月(写真4)

上を向いた状態で比較していただくと、目尻側が下がっているのが、分かり易いかもしれません(写真3, 4)。

術前(写真5)術後3ヵ月(写真6)
術前(写真5)術後3ヵ月(写真6)

また、斜めから見ると、目尻の三角の形状も崩れることなく、保たれているのもお分かりいただけると思います(写真5, 6)。

術前(写真7)術後3ヵ月(写真8)
術前(写真7)術後3ヵ月(写真8)

この角度で上を向いて頂くと、さらに分かり易いと思います(写真7, 8)。

こんな事を書くと、そんなの当たり前だと思われるかもしれませんが、実は、他院にて切られすぎて、目尻が四角形になってしまっている方にお会いすることも稀ではありません。

このように、目尻切開では、デザインというよりも、どの程度切るのかということと、傷口の断面処理が非常に大事です。

患者さんから質問される『後戻り』という現象が起こるとすれば、それは癒着により引き起こされます。

切った部分の断面をどのように処理するのかという部分に担当医としての腕が大事なのだと思います。

切開範囲(写真9)
切開範囲(写真9)

では、実際に私が手術で切る範囲をお見せします。

目尻の淵から黄色い矢印で示した部分までを目尻の形状に沿って切ります(写真9)。

よく、『こんなに切ったら、相当効果が出るのではないか』と思われることも多いのですが、一部の長さは、先にも述べたように断面の処理に使う必要性がありますので、効果としては、小さくなってしまいます。

目尻切開の術後経過について

抜糸時(写真10.11.12.13)
抜糸時(写真10.11.12.13)

次に、術後経過についてご紹介します。術後5日目、抜糸時の状態は、このように少し腫れます(写真10, 11, 12, 13)。

術後3ヵ月(写真14.15.16.17)
術後3ヵ月(写真14.15.16.17)

術後1か月経過した状態では、形状も安定していますが、何よりも比較していただきたいのは、術後3か月の状態と変わりがなく、『後戻りしていない』という事です(写真14, 15, 16, 17)。

この手術方法に関しては、バリエーションがありますし、断面処理に異物を使用する先生もいらっしゃるので、その先生が担当された症例写真などを見て、担当医を決めることが非常に大事だと思います。

⇒目尻切開についてはこちらに手術例をまとめております

目尻切開のその他の施術例はこちら

施術名:目尻切開

施術内容:目尻を切開することによって目の横幅を長くし、さらに大きな目にする手術です。

副作用(リスク):
手術後は白目部分が赤くなる可能性がある

施術料金:通常料金¥216,000(税込み)モニター料金¥172,800(税込み)

その他施術料金はこちら

目尻切開は目の横幅を広げ、目が大きくなった印象を与えることのできる施術です。
また、目の印象を柔らかく見せることが可能です。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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