美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第255話

眠そうな目を修正する!目頭切開修正も同時に治療

はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

私の外来診察で多いご相談内容に、『目をハッキリさせたい』というものがあります。

特に多いのが、『他院で埋没法を受けたら、眠たそうに見えるようになった』という相談や『他院での目頭切開の後に形が気に入らない』という相談です。

今回は、眼瞼下垂の手術と目頭切開修正を行った方をご紹介したいと思います。

お会いした時には、既に他院で、目頭切開を受けられていますが、目頭の形ももう少しはっきりとさせたいとのご要望でした。

そこで、
1.眼瞼下垂手術
2.目頭切開修正術
を計画しました。

術前の状態と術後1か月後の状態をお見せいたします。

BEFORE
術前
AFTER
術後

なんとなく“パッチリとした”のがお分かりいただけると思います。


デザイン
デザイン

この方の皮膚の余り方には左右差がありましたので、術前デザインではこの点を考慮してデザイン(写真3)しました。

このデザインも医者の腕だと思います。

写真4、5
写真4、5

手術中の状態(写真4)もお見せしますが、黄色の矢印の部分の先端に筋肉(ミュラー筋)が見えているのですが、お分かりになりますか?

通常は、この部分が見えずに白い膜(挙筋腱膜)で覆われていますが、これが見えるというのは、挙筋腱膜が外れて移動した状態、つまり眼瞼下垂の状態になっているということなのです。

これを知らずに切開法で二重を作ると“眠そうな目”になってしまいます。

修復した状態もお見せします(写真5)が、矢印で示した部分は、挙筋腱膜を固定した部分です。筋肉(ミュラー筋)がカバーされて見えなくなっていることがお分かり頂けると思います。

切開重瞼術を行う場合は、このように眼瞼下垂の手術が出来なくてはいけないと私は思います。

術後
術後

また、いつも書いていますが、手術後は腫れます。この方は、非常に腫れましたので、参考にしていただければ幸いです。

いつも同じような事を繰り返し書いておりますが、術前カウンセリングでは、手術される先生が担当された眼瞼下垂症例の写真を見せていただくのも非常に有用な判断材料だと思います。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。