美容外科話

COLUMN

上口唇挙上術(外側人中短縮)

【上口唇挙上術とは?】どんな手術かを具体的に解説

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

人中(にんちゅう)短縮術の話は、何回か書いていますが、唇の形状を変える手術として、上口唇挙上術がります。

人中短縮術との異なる点は、『どこを切るか』という事だと思います。

鼻との直線的距離を短く見せる方法としては、人中短縮術が適応になると思いますが
上唇の形状を整える、上口唇をふっくらしたい、口角が下がって見えるので何とかしたい等のニーズに合う手術だと考えています。

美容外科での手術として、あまり目にしないと思いますので、ご説明を加えていきたいと思います。

まず、術前と術後1か月の状態(写真1, 2)を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後1ヵ月(写真2)

唇の形が変わり、口全体の雰囲気も変わったのではないでしょうか?


術前(写真3)術後1ヵ月(写真4)  口を若干開いた状態(写真3, 4)
術前(写真3)術後1ヵ月(写真4) 口を若干開いた状態(写真3, 4)

口を若干開いた状態(写真3, 4)

術前(写真5)術後1ヵ月(写真6)
術前(写真5)術後1ヵ月(写真6)

大きく口を開いた状態(写真5, 6)もお見せしますので、状態の変化の参考にして頂きたいと思います。

デザイン(写真7)
デザイン(写真7)

この術式は、説明されていることが少ないと思いますので、少し説明を加えたいと思います。

まず唇を引きあげますので、その分の皮膚を切り取らなくてはなりません。

術後の変化や皮膚の伸び方等を計算してデザインします(写真7)。

このデザインする能力をデザイン力と私は呼んでいますが、このデザイン力が、どの手術においても重要です。

次に、局所麻酔をして、この部分を切り取ります。

切り取り、縫合するという単純な術式なだけに、術者の高度な縫合技術が要求されます。

抜糸時(写真8.9)
抜糸時(写真8.9)

術後5日後の抜糸時の状態もお見せします(写真8, 9)。

唇に腫れが残っていますが、お化粧をしていただくと“ごまかせる”状況なのではないでしょうか?

いつも同じような事を書きますが、同じ手術名前でも内容は医療機関によって全く違います。

手術には、医者の感性が大きく影響しますので、『ご自分の感覚に合った先生を見つけていただく』事が非常に大事だと思います。

※出血シーンがございますので、閲覧にはお気をつけ下さい。

施術名:上口唇挙上術

施術内容:上口唇をふっくらさせる・口角を上げる

副作用(リスク):内出血が起こる可能性がある・術後の腫れ

施術料金:通常料金¥259,200(モニター¥207,360)

この方の場合、上口唇を厚くしたい・口角が下がって見えるとのことで、上口唇挙上術を行いました。

『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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