はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深く感謝いたします。
最近、当院では、『以前にシリコン(プロテーゼ)隆鼻術を受けたのだけれども、抜きたい』、という方が増えました。
患者さんには、『シリコンが飛び出して来ないか』『時間がたつと浮き出て見えそう』と心配されている方が多い印象が有ります。
今回は、『シリコン(プロテーゼ)を32年前に入れたのを抜きたい』という方にお会いしましたので、ご紹介したいと思います。
鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)+鼻尖形成の紹介
当院では、このような場合、シリコン(プロテーゼ)摘出術+鼻尖形成術(団子鼻手術)にて対応することが多いと思います。この方の術式も同様です。
まず、術前と術後6か月の正面状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)。
鼻筋が、若干低くなったのが比較するとお分かりになりますが、人に与える印象はそんなに変わっていないようです。
ご本人によると、人からも指摘されることは、無いようです。
どの程度低くなったのか、横顔で比較して頂きたいと思います(写真3, 4)。
鼻根部の高さが低くなった感じがするものの、そんなに大きな雰囲気の変化が出ているわけではないと思います。
正面と、横顔だけですと、他人に与える印象についてイメージし難いかもしれませんので、斜めの状態をお見せします(写真5, 6, 7, 8)。
いかがでしょうか?案外プロテーゼが無くなった割には印象が変わっていないように感じるのではないでしょうか?
これは、鼻尖形成術によるところが大きいと思います。
鼻全体の高さが低くなっても、鼻尖の形状が細くなり、高さも若干高くなると、鼻筋が高く通って見えるという『目の錯覚』を利用しています。
取り出したシリコンプロテーゼの様子(一部石灰化)
では、取り出したプロテーゼ(シリコン)をご覧に入れたいと思います(写真9)。
プロテーゼ(シリコン)の周囲は、被膜ができ、一部に石灰化も伴っていました。
またプロテーゼ(シリコン)自体のいたみもあり、ぼろぼろとした印象を受けました。
これは、素材やメーカーにも依るところがありますので、一概に長時間体内に入っていたための変化と結論付けてしまうのは、疑問が残るところです。
以前、プロテーゼ(シリコン)を抜くと、現実的には、少し低くなるのですが、『見た目としては、あまり感じが変わっていない』という仕上がりが期待できるという事を書いたこともありますが、このように年数が経過した場合でも、そのように考えられるのではないでしょうか?
いつも同じことを書きますが、担当医によって手術方法は異なります。
単純にプロテーゼ(シリコン)を抜くと言っても担当医の考え方に違いがあります。
特に、プロテーゼ(シリコン)を挿入する際に、左右の鼻翼軟骨の間に隙間を作って挿入する方法で手術をされている場合は、単純に抜くだけだと鼻尖が変形する可能性が十分に考えられます。
患者さんの変形した鼻を見て、『患者さんが抜けと言ったので、抜いただけ、その変形は私のせいではない』と言い切ってしまう医者には、少々疑問があります。
ご自分が受ける先生の手術がどのようなものなのかを、術前にきちんとご確認されることを強くお勧めします。
施術名: 鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)+鼻尖形成修正
鼻の修正手術の診療案内
施術内容:鼻シリコンプロテーゼ抜去・・・他院にて挿入したシリコンプロテーゼを取る/鼻尖形成修正術・・・鼻尖の形状を細くし、HPの穴筋が高く通って見える
副作用:手術後の腫れ・皮下出血する可能性がある。
施術料金:鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)¥220,000(モニター料金¥187,000)/鼻尖形成修正¥330,000(モニター¥280,500)
※税込
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
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当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
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