
小鼻縮小術(鼻翼縮小術)とは、横に大きく広がり鼻の穴が目立つ小鼻を、皮膚や皮下組織の切除幅を調整し切除することで、鼻全体のバランスを整え小さくする手術方法です。
小鼻縮小術は、内側切除法、外側切除法、内外側切除法3つの方法に分かれます。どの術式が最適なのか、手術を受けるクリニックでしっかりと話し合う必要があります。
小鼻縮小術(鼻翼縮小術)の種類~3つの手術方法について~
先述の通り、以下の3つの手術方法があります。
・内側切除(小鼻が広がっている方)
・外側切除(小鼻の広がりが大きい方)
・鼻翼全層切除(内側法+外側法)
それぞれどういった特徴があるかご紹介します。
(1)内側切除(小鼻が広がっている方)

内側切除は、鼻の穴の内側を切開するので、傷痕が目立たず手術を受けたことが一見しただけでは分かりません。
(2)外側切除(小鼻の広がりが大きい方)

小鼻縮小術(鼻翼縮小術)外側切除は、小鼻の外側の皮膚まで切除します。
外側まで切除することにより、大きく横に広がった小鼻と鼻全体の印象をすっきり小さく変えます。
(3)鼻翼全層切除(内側法+外側法)

小鼻を内側だけ、あるいは外側だけ切ると、小鼻の全体的な形状コントロールが難しいため、鼻翼全層切除(内側法+外側法)を行うことがあります。
デザイン線が丸みをおびた形状に引かれていることがお分かりになりますでしょうか?
小鼻縮小手術のダウンタイムについて
個人差はありますが、小鼻縮小術のダウンタイムは概ね以下の通りです。
・術後5日~1週間程度で抜糸
・術後1~2日で小鼻の腫れがピーク
・術後1週間程度で痛みや腫れが治まる
当院の小鼻縮小手術の特徴~大事な3つのポイント~

『小鼻の横幅を小さくするように』仕上げるには、デザインと、手術中の組織の切り方、縫合方法の3つが非常に大事です。
そのため、術前のデザインには、非常に気を遣っております。
一度切り始めたら、後戻りは出来ませんし、小鼻を切除する際も、組織を取りすぎないように細心の注意を払っています。
曲面的に切って、球体のような縫合を加えていくという事も大事です。
また、縫合糸の掛け方や締め具合でも傷の治り方が違いますので、最後まで気を抜かずに手術することが非常に大事です。
当院の手術では、このデザイン、切り方、縫合方法によって小鼻の自然な丸みを損なわずにサイズダウンし、鼻全体の存在感を減らすことを可能としております。
いずれにしても、各工程で『丁寧さとこだわり』が非常に重要ですので、時間に余裕のある状態で、手術をする必要があると思います。当院では、大量生産しない手術体制で行っております。
画像で見る小鼻縮小手術Before/After比較
当院での小鼻縮小手術の術前・術後の状態を、比較画像と共にご紹介します。
(1)小鼻縮小術(鼻翼縮小術)の術前術後(症例1)

小鼻縮小術の術前と術後3ヶ月の状態変化を紹介しています。
何となく鼻がコンパクトに見えるように変化していることが、お分かり頂けるはずです。
『小鼻縮小をしたら、笑った時の広がりも抑えられますか?』というご質問の答えにもなっておりますので美容外科話もあわせてご覧ください。
(2)小鼻縮小術(鼻翼縮小術)の術後(症例2)

下から見た術前、術後3か月の状態です。
小鼻の広がりが少なくなり、すっきりとした感じに変化しただけでなく、形状変化により、鼻が高くなったように見えると思います。
小鼻縮小術をデザインする際には、小鼻の丸みが無くならない様に気を遣うことが非常に重要です。
小鼻の丸みがない形状は、自然界に存在しませんので、非常に不自然な形状になってしまうからです。
この丸みを残すために小鼻の切り取れる最大幅に制約が出てしまいます。
(3)小鼻縮小術(鼻翼縮小術)のデザイン(片側が終了した状態)

小鼻縮小で『小鼻の丸みを損なわないように』丸く仕上げるには、デザイン、切除、縫合が一体となっていることが非常に大事です。
小鼻を一部切除する際には、小鼻の中の組織を曲面的に残し、縫合する際にも何回も確認しながら、少しずつ曲線的に仕上げていきます。
つねに空間的な3次元イメージを持ちながら、手術を進める必要があります。
片側が終了した状態では、デザインのごとく切除され、小鼻が内側に自然に引き寄せられたような移動をし、縫合部分は曲線的に縫いあがっていることがお分かり頂けると思います。
小鼻縮小術(鼻翼縮小術)のデザインは担当医の腕が重要
上述の通り、小鼻縮小術ではデザインがポイントです。ここでは担当医の腕によってデザインが左右されてしまうケースをご紹介します。
(1)『3㎜以上切るとつぶれてしまう』は担当医の力不足

『小鼻は、3㎜以上切るとつぶれてしまう』という誤った情報の為に、デザインについても掲載します。
こんなに切って大丈夫なのですかと心配される方もいらっしゃいますので、実際の症例のデザインをお見せしたいと思います。
小鼻がつぶれたように丸みが無くなってしまうというのは、担当医の腕に原因があると私は考えています。
(2)2回目の手術は難易度が高い

小鼻縮小術を1回受けられていると、組織が硬くなっていますので、初回手術よりも難易度が増します。
担当医が思ったようにデザインしても、なかなかメスが上手く通らずに、立体形状的に綺麗に仕上がらない可能性も出てきます。
2回目の手術後に小鼻が潰れたようになってしまうのは、このためです。
どの程度切除して、どの程度小さく出来るのかという事は、担当医の手術能力によって大きく異なります。小鼻縮小術の経験値ではなく、小鼻縮小修正術の経験値が、いかにあるのかが担当医を決める上で非常に大事だと思います。
この方の切除幅は、ご覧のようになりました(写真5)。側面の曲線の描き方も非常に大事です(写真6)。
当院の小鼻縮小術(鼻翼縮小術)の症例
(1)小鼻の広がりも変わりますか

今回は、患者さんから良く受ける『小鼻縮小をしたら、笑った時の広がりも抑えられますか?』というご質問の答えをご紹介したいと思います。
実際の状態をご覧頂いた方が早いと思いますので、術前、術後3か月の笑い顔をご紹介したいと思います。
(2)他院手術後にもう少し小鼻を小さくしたい

この方は、他院での小鼻縮小術後に、もう少し小さくしたいというご希望でした。
どの程度を切除して、どの程度小さく出来るのかという事は、担当医の手術能力によって大きく異なります。
小鼻縮小術の経験値ではなく、小鼻縮小修正術の経験値が、いかにあるのかが担当医を決める上で、非常に大事だと思います。
(3)小鼻の左右差を目立たなくさせる手術

一般的に、小鼻に左右差が無い方は、皆無と言っても良いくらいだと思います。
この左右差を完全になくすことは難しいので、『左右差を目立たなくする』ということを手術目標にさせて頂いております。
術前と術後3か月の状態を比較して頂きたいと思います。