美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第501話

小鼻の形が変になっちゃいました!! (他院修正)

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

小鼻縮小術の際には、デザインが重要であることは、何回も書いてきました。また、それと同じくらい、曲面的に切って、球体のような縫合を加えていくという事も大事というお話も何回か書きました。こうしたプロセスがきちんと出来ないと、小鼻の形状がおかしくなってしまいます。

この方は、小鼻縮小術後の形状が気になるというのが、お悩みでした。

では、術前の状態からご紹介したいと思います(写真1)。

正面から見ると右小鼻の形状が三角形(黄色い線で示しました)のようになり、左小鼻は、黄色い矢印で示した部分と緑色で示した部分が『段差』になっています。

斜めから見ると、小鼻の一部が凹んでしまっている(緑の矢印で示した部分)ことが、お分かり頂けると思います(写真2)。

また、下から見ると、右小鼻の形状が直線的になり、左小鼻の一部が凹んでいることが、はっきりとお分かり頂けると思います(写真3)。

このようになってしまった原因は、

1.デザインの悪さ 

2.曲面的に切除しなかったこと 

3.縫合の力のかけ方が悪いこと 

だと考えられます。

したがって、修正手術では、デザインをし直し、組織の一部の曲面を復活させ、丁寧に縫い直すということを行います。これらは、言葉にすると当たり前で単純なのですが、各工程が非常に難しく、高度な技術が要求されます。

特に中の組織が硬くなっているために、凹んだ部分を修復しながら曲面的に仕上げる工程には苦労します。中の硬くなった状態の組織をお見せします(写真4)

こうした工程を経て落ち着いた状態を、正面(写真5, 6)

笑った状態(7, 8)で比較して頂きたいと思います。笑った時の形状変化も自然になっています。

また、内部の癒着と引き込みを解除し、組織を曲面的な状態に置き換えることによって、小鼻の凹んだ感じも解消しました(写真9, 10)。

切り離した小鼻を顔側に縫う際も、その方向が非常に大事で、この縫合方向を変えることによって、下から見た状態も改善させました(写真11, 12)。

このように、小鼻縮小の修正手術は、非常に難しいものになってしまいます。

小鼻縮小術自体を簡単だと認識している医師もいますが、左右差のある小鼻をご本人の丸い形状を崩さないようにしながら小さくするというのは、デザインから非常に難しく、切り方、縫合に至るまで気を抜けない工程が連続するので、小鼻縮小術は『非常に難しい』手術でもあると言えます。

よく書くのですが、こうした修正手術を受けなくて良いように、担当医の症例写真から『腕を判断する』という事が非常に大事だと思います。

施術名:小鼻縮小修正術(他院修正)

施術内容:一度小鼻縮小術を受けられた後に、更に大きさを小さくしたり、左右差を整えることが可能

副作用(リスク):抜糸後、1~3ヵ月程度は傷の赤みがある。元に戻すことができない。        

価格:通常料金¥528,000・モニター料金¥448,800(税込)※2024/2/15現在※

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#nose

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。