美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第193話

【大きめのタトゥー・刺青の切除】傷跡の経過とビフォーアフター

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

刺青切除ご希望の方から『私の刺青は切除出来ますか?』というのも非常に多いご質問です。

今回は、様々な場所の大きい刺青を切除した方々をご紹介しますので、どの程度の大きさのものが切除できるかのご参考にしていただければ幸いです。

まず背中の方をご紹介します(写真1, 2)。

写真1
写真1・2
写真2
写真3・4

このような大きさの場合は1回で切除可能なことがほとんどです。

同じような柄が胸にある方もご紹介しますが、この方も1回で切除可能でした(写真3, 4)。

患者さんから、『他院では何回かの手術で切除すると言われました』とコメントを聞きますが、私は、なるべく最小限の費用と時間で終了するような方針を取っていますので、1回で切除出来るものは、なるべく1回で切除するようにしています。


写真5, 6
写真5, 6

さらに大きな刺青の方もご紹介したいと思います。まず左の肩口(背部)の方です。この大きなサイズの刺青を1回で切除するのは、難しいのですが、分割切除という方法にて切除することが可能です(写真5, 6)。

写真7, 8
写真7, 8

このような方よりも大きなサイズになりますと、切除だけの手術では難しく、植皮という手術を併用することが必要になります。

私のクリニックの同時植皮法では、切除と同時に植皮を行います。

他の部位から植皮する皮膚を持ってくるのではなく、切除する部分の皮膚を利用することにより、

1.手術部位以外に傷をつけない
2.皮膚の質感が似ているので、奇麗に仕上がるという特徴があります。

この方の柄もかなり大きいのですが、同時植皮により切除することが出来ました(写真7, 8)。

術後の状態を見ると傷以外の部分に植皮をしてあるのですが、元の皮膚と質感が非常に似ているのがお分かり頂けると思います。

今回は大きなサイズの刺青切除をご紹介しましたが、植皮の場合は術後に少し気を付けていただく必要がありますので、細かい生活上の注意点等については、担当医から事前に説明を受けることが大事だと思います。

いつも同じような事を書いていますが、担当される先生の技量によっても、植皮が出来ない等の治療方針に影響が出ることもありますので、治療を受けられる前に、金銭的な問題や治療期間、また何よりも大事な治療方法等もきちんと御確認されることをお勧めいたします。

タトゥー・刺青除去の治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

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『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。