美容外科話

COLUMN

鼻尖形成(軟骨縫縮・移植)
第299話

複合手術(鼻尖軟骨縫縮+鼻シリコン(プロテーゼ)隆鼻術)で、鼻の雰囲気をちょっと変える!

はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深く感謝いたします。

患者さんとお話をしていると、『異物(シリコン(プロテーゼ))を入れるのは、ちょっと...』と言われてしまう事が時々あります。

また、『自然な感じで、やった感があまりないように』という要望も、非常に多く受けます。

シリコン(プロテーゼ)は、患者さんの気分的には抵抗があるのかもしれませんが、『問題があったり、気に入らなければ抜ける』という利点があります。

それに比べて、注射で入れるようなものは、『問題となった場合に、なかなか綺麗に取り出せない』という欠点があります。

このような点で、私は好んでシリコン(プロテーゼ)を使うようにしています。

私の鼻尖軟骨縫縮は、何回かご紹介をしていて、『シリコン(プロテーゼ)は、本当に必要だったの?』というお話も何回も書いていますが、鼻先の軟骨を縛り寄せただけでは、高さが足りないという場合や、変化に乏しい場合もあります。

今回は、鼻尖軟骨縫縮術のみでなく、シリコン(プロテーゼ)を入れることにより、鼻の雰囲気を変えた方をご紹介したいと思います。

実際の方をご紹介する前に、私の手術について書きますが、いかにもとかはっきりとした感じの効果を出すことは、無理だと思います。

それは、私自身が、人工的な形状の顔や顔のパーツをあまり好きではないからです。

ですから、そのようなご希望の方は、担当医として、他の先生を探すことをお勧めします。

では、今回の方の術前と術後3か月の正面から見た変化を比べていきたいと思います。

BEFORE
術前
AFTER
術後3ヶ月

鼻筋が通り、鼻全体が高くなったように感じられると思います。

横から見ると、鼻根部(鼻の上の方)の高さが出て、雰囲気が変わったのが、お分かりいただけるでしょうか?


術前後
術前後

鼻先の状態は、下から見た方が分かり易いと思います。

鼻の穴の形が変わったこと、全体的に細く高くなっていることがお分かりいただけると思います。

シリコンプロテーゼ
シリコンプロテーゼ

実際に使用したシリコン(プロテーゼ)を御覧に入れます。

鼻尖の部分は、鼻尖軟骨縫縮術にて変えるつもりでしたので、鼻根部を若干高くして、鼻筋を通す目的にシリコン(プロテーゼ)を使用しました。

これは、所謂I型のシリコン(プロテーゼ)です。

抜糸直後
抜糸直後

さて、シリコン(プロテーゼ)隆鼻術の腫れですが、これには、個人差がかなりあります。

この方は、非常に腫れた方ですので、ご参考になるかと思います。

術後5日目、抜糸時の状態ですが、特に矢印で示してある鼻根部の腫れが大きいと思います。

いつも書きますが、美容の手術では、ご本人の希望をお聞きして、手術をプランニングしていくというのが非常に大事なことです。

私は、“必要最小限の治療で、ご本人の希望に近く”という事を非常に大切にしています。

また、同じ手術であっても、どのようなシリコン(プロテーゼ)を使うのかも担当医によって違いますので、術前に担当される先生の術式や考え方をよく認識してから手術を受けられる事をお勧めします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

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『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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