はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深く感謝いたします。
当院では、団子鼻手術(鼻尖形成術)は、非常にメジャーな手術ですが、患者さんからは、色々な質問を受けます。
その中の一つに『術後にギブス固定しないのですか??』というものがあります。
術後のギブス固定について
このギブス固定をする価値が私には理解できないのですが、一般的にギブスというのは、形状が安定するまでにその形を矯正した状態で固定するという意味合いなのだと思います。
ちょうど、歯科の歯列矯正に似た感じだと思います。
鼻尖の構造上、軟骨を縛ったり、移動すると、元に戻ろうとする力が働くからと考えている方が多いからなのでしょうか?
しかし、よく考えると術後の1週間程度の短いギブス固定で、本当に形状が矯正されるのでしょうか?個人的には、この考え方には疑問があり、私は『手術中に軟骨を矯正できないものか?』と考え、『手術中に軟骨の形を変えて固定する』という方法にて手術を行っています。
この方法では、『術後のギブスによる形の矯正』が必要ありません。
では、全くギブスは使わないのか?と質問されると、当院では、寝ている間に鼻先をぶつけないように、プロテクターとして夜間のみの使用を推奨(寝相が良くて、ぶつけない方には必要ありません)しています。
鼻尖形成術(団子鼻手術)のビフォーアフター
前置きが長くなってすみませんでしたが、さっそく術前、術後3か月の状態を御覧に入れたいと思います(写真1, 2)。
私の手術は、『控えめ』で、悪く言うと『代り映えのしない』手術なので、正面の写真だけですと、変化があまり分からないかもしれません。
鼻先が若干細くなったことに気が付いていただければ十分です。
下から見て頂くと、もう少し変化が分かり易いと思います(写真3, 4)。
鼻先が『細く』『高く』なったのがお分かりいただけるはずです。
斜めから見て頂くと、何となく鼻の雰囲気が変わったこともお分かりいただけると思います(写真5, 6)。
鼻尖形成術(団子鼻手術)で鼻先は上を向くのか?
相変わらず『他院では鼻先は細くならないと言われた』、『鼻先が上を向くのでやめた方が良い』というようなお話を聞きますので、横からの状態も比較したいと思います。
術前に比較すると術後1か月では、『鼻が若干高くなった』変化を感じますが、『上を向いた感じには、なっていない』こともお分かりいただけると思います(写真7, 8)。
いつも同じことを書いていますが、医療機関によっては、同じ名前の手術でも別物である場合が多々あります。
また、同じ医療機関内でも担当医によってもやり方が違うという場合さえあります。
鼻尖形成術(団子鼻手術)の術後の腫れについて
こうしたこともお考えの上、担当医の『術式』『技能』と自分のリクエストが合っているかを検討して、担当医を決めることが非常に大事だと思います。
最後に術後の腫れについて御紹介したいと思います。術後5日目の抜糸時の状態をお見せしますが、非常に標準的な腫れですので御参考になれば幸いです(写真9、10、11)。
⇒鼻尖形成術(鼻尖縮小・だんご鼻解消術)についてはこちらに手術例をまとめております
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