このお話にご協力いただいたモニターの方々に、この場をお借りして深く感謝いたします。
私の鼻尖軟骨縫縮(軟骨縛り)術は、一般的な術式と異なりますので、一部の先生方から山本式と命名してはと言われます。
ただこれは、アメリカの先生の術式を参考に、日本人用にアレンジしたものなので、あえて自分の名前を付けていません。これを機に折を見て学会で話してみようかと思っています。
さて、この手術に関して『変化はちゃんと出ますか?』『他院で、鼻先が上を向くアップノーズになると言われたのですが』というご質問を、患者さんや、教えている先生方からも数多く受けますが、私の術式は、教科書にあるやり方とは違いますので、アップノーズにならずに、きちんと効果が出ます。
この手術効果と、症例写真としてフラッシュをたいてしまうと変化が分かりにくいかもしれないということをご紹介したいと思います。今回はお二人の方をご紹介します。まずお一人目の方の術前と術後3ヶ月の変化を比べていただきたいと思います。
鼻筋が通ってすっきりとしていますが、写真ではそこまでの変化が感じられないかもしれません。これはフラッシュを正面から照射してしまうために、影の出来方が変わってしまい、立体感に差が生じるからなのです。
よく見ると、小鼻の形、鼻の穴の位置や形、鼻先の形に変化がある事がお分かり頂けると思います。また下から見上げた状態では、鼻先が高くなり、鼻筋が細くなったことが非常に分かりやすいと思います。
さらに、『術後すぐに元に戻ってしまうと聞いたのですが』というご質問もよく受けます。
私の患者さんの経過も今回は術後3か月をお見せしますので、きちんと効果が持続しているのがお分かり頂けると思います。
これは、軟骨を成型するという独特のプロセスを術式に盛り込んだためで、今のところ後戻りした患者さんは一人もいません。
次にお二人目をご紹介しますが術前(写真7,8,9)と術後3か月(写真10,11,12)を比較していただくと先の方のようにアップノーズにならずにきちんと効果が出ているのがお分かり頂けると思います
今回は、お二人をご紹介しましたが、この術式の傷がつかない利点と手術効果を認識していただければ幸いです。
この手術は、一般的な鼻尖軟骨縫縮術、鼻先縛りといった術式とは異なり、今までの欠点を克服した新しい術式であると考えています。
私の講習会に参加された先生方には、手術のやり方を実際にお見せして、術式の普及を図っているところです。
大きな変化は望まないけど、しっかり効果が出ないのもちょっとという方には非常にお勧めの術式です。