美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第485話

鼻尖形成術、耳介軟骨移植術で尖りすぎた!!

まず、このお話にご協力頂いたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて、鼻尖形成術、耳介軟骨移植術を受けられ、鼻先のとがり過ぎ、高過ぎが気になり、ご相談にいらっしゃいました。

術前、術後の変化をご覧頂いた上で、ご説明をしたいと思います。

正面から見た術前(写真1)と術後6か月の状態(写真2)では、大きな変化が感じられないかもしれません。

BEFORE
AFTER

横顔で比較して頂くと、術前(写真3)と術後6か月(写真4)では、矢印で示した部分の尖りが改善したことがお分かり頂けると思います。

また、斜めから見た術前(写真5)と術後6か月(写真6)の状態を比較して頂くと鼻先の雰囲気も変わり、

これが下からの状態比較で、術前(写真7)と術後6か月(写真8)の鼻先の形状変化に依るものであることが容易に理解できると思います。

さて、この方の手術ですが、韓国の美容外科で受けられており、ご本人からお聞きした術式をもとに、オープン法による、鼻尖形成修正術、移植軟骨修正術を計画しました。

しかし、手術してみると、鼻尖部に軟骨移植はされておらず、鼻尖部が癒着で一塊になっていただけでした。

写真中に緑色の線を書きましたが、この部分が、通常よりも太く、鼻中隔延長術が施行されているのでないかと疑いました(写真9)。 縫合されていた鼻翼軟骨を丁寧に剥離し、鼻中隔を露出後、移植されていた軟骨(写真の中の矢印で示したピンセットでつかんでいる部分)を確認し、施行されていた手術が、鼻中隔延長術であることが分かりました(写真10)。

この鼻中隔延長術に使われていた軟骨を一部切除し、一部は加工して、鼻尖の形状を整えるために、再移植しました(写真11)。

最近、韓国で手術を受けられた方の修正手術をしてみると、このように、ご本人が聞いていた術式と行われた術式が相違しているという現象に遭遇することも稀ではありません。

患者さんからすると『騙された』と感じるようですが、もしかすると、通訳の方が、術式を勘違いして訳しているのかもしれません。

他国で手術を受ける際は、このような差異が出ないのかを入念に調べる必要があります。

また『韓国の先生に自然な仕上がりとお願いしたのに』と嘆く方にお会いすることも珍しくないのですが、『自然』という感覚は、担当医によっても違いますし、民族が違えば、その違いが大きくなることも当然です。

関連動画はこちらです。※出血シーンがございますので閲覧にはお気を付けください。

施術名:手術名:鼻尖形成修正+鼻尖移植軟骨修正

手術料金:鼻尖形成修正¥445,500(税込み)+鼻尖移植軟骨修正¥440,000(税込み

鼻の他院修正の手術に関してはこちらに手術例をまとめております
https://dr-yamamoto.com/column/?ca=22

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
http://dr-yamamoto.com/cost/?ca=2

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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